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安全パトロールとは?チェックリスト・やり方・おすすめアプリを紹介

2025年4月25日
安全パトロールとは

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現場ごとに安全パトロールの項目が変化するため、チェック漏れができてしまわないか心配だと感じている方、また手書きのチェックリストを使っているから集計や管理をしづらいといった悩みを抱えている建設関係者も多いのではないでしょうか。

安全パトロールは、建設現場の安全性を確保するために不可欠です。しかし、適切なチェックリストでなければ、事故リスクが増大して、労働災害につながるおそれがあります。

この記事では、現場で活用できる安全パトロールのチェック項目やチェックを効率化するコツを解説します。さらに安全パトロールのデジタル管理に役立つアプリも紹介しているので、安全管理のチェック漏れを防止の参考にしてください。

安全パトロールとは?

安全パトロールとは、事前準備したチェックリストにもとづき、現場での労働災害や事故の発生を未然に防ぐために実施する監視活動です。特定の責任者が定期的に建設現場を巡回して、事故につながるような危険箇所や現場ルールが守られているのかを確認します。

また安全パトロールで問題箇所を発見した場合、責任者はその場で是正と作業員への共有を行い、安全な労働環境の維持を目指します。安全が第一の建設現場では、安全パトロールは作業員の身を守るために欠かせない取り組みです。

安全パトロールを実施すべき理由

建設業では、高所作業や大型機器を使用するなどの危険な作業が多いため、重大な事故につながるリスクが高い業種です。

厚生労働省の「令和6年における労働災害発生状況」の調査結果によると、業種全体の死亡人数である710名のうち、223名が建設業から生じています。業種全体の2割強の死亡人数の割合を締めているため、作業員を守るためにも建設現場での安全管理が重要です。

出典:厚生労働省「令和6年における労働災害発生状況について(2月速報値)」

また、建設現場の危険 安全は状況によって、時々刻々と変化します。昨日の確認では安全だった場所が翌日には事故につながるかもしれません。労働災害防止のためにも、安全パトロールで現場のリスクを把握して、適切な対策を講じる必要があります。

【建設業・現場向け】安全管理パトロールのチェック項目一覧

建設業の現場作業における安全管理パトロールでは、主に次のようなポイントをチェックしてまわる必要があります。

点検項目 確認の例
日常管理 ・安全朝礼を実施したか・ヒヤリハット活動を実施したか・4S(整理・整頓・清掃・清潔)活動を実施したか・KY(危険予知)活動を実施したか
転倒災害の防止管理 ・工事現場内の安全な場所に安全通路を設けているか・傾斜地や滑りやすい個所は、滑り止めを行っているか・作業員は滑りにくく、安定した靴を履いているか
墜落災害の防止管理 ・高さ2.0m以上の箇所に足場を設けているか・大雨や強風、大雪等の悪天候時に高所作業を禁止しているか・保護帽、安全帯は規格に適合しているか
建設機械の管理 ・有資格者が運転しているか・1年以内ごとに自主検査を行っているか・作業開始前に異常点検を実施したか
土砂崩壊災害の管理 ・掘削作業箇所について、事前調査を実施したか・落下するおそれのある塀や構造物を移設したか
交通労働災害の管理 ・運転者の疲労に配慮した十分な休憩時間を確保したか・自動車点検や補修を徹底しているか

参考:厚生労働省 青森労務局「安全衛生チェックリスト(建設業)」

上記の項目はあくまで目安ですが、主に現場の状態や作業員の意識づけといった面について安全パトロールを実施します。作業開始前の朝礼時に確認することはもちろん、定期的に現場を回りながら安全管理に問題が生じそうにないかをチェックしましょう。

安全パトロールチェックリストのつくり方

安全パトロールのチェックリストは、次の2つの方法で準備できます。

  • 自治体等が公開しているチェックリストをダウンロードする
  • 自社用のチェックリストを自作する

上記のなかでもおすすめなのが、工事対象エリアを管轄する自治体のチェックリストを参考にしつつ、自社オリジナルの安全パトロールチェックリストを自作する方法です。

後述する管理システムやエクセルなどを用い、標準的なチェック項目や、自社で確認しておきたい独自のチェック項目をハイブリッドすることで品質アップを期待できます。

安全パトロールのやり方

安全パトロールでは、現場の安全状態を確認してまわり、災害や事故を未然に防いでいかなければなりません。参考として以下に、パトロールの実施手順をまとめました。

  1. 安全パトロールの計画を立てる
  2. チェックリストを準備する
  3. 計画したルートをめぐる
  4. チェックリストに従い各ポイントに確認する
  5. 危険が予想されるエリアは入念に調査・検査する
  6. 問題点を記録し、報告・周知する
  7. 危険箇所・状態が見つかった場合はすぐに是正する
  8. すぐに是正できない場合は作業中止を検討する

現場を見てまわらなければならないため、紙のチェックリストを使うよりも、スマートフォンなどを使ってチェックできるアプリを導入するのがおすすめです。手軽にチェックでき、すばやく情報共有できるアプリを後述しているので、合わせてチェックしてみてください。

安全パトロールのチェックを効率化するコツ

安全パトロールのチェックを効率的かつスピーディーに実施したいなら、次のコツを抑えて動くとよいでしょう。

  • デジタルチェックリストを活用する
  • クラウドでリアルタイム共有する
  • 蓄積したデータを分析・活用する

例えば、スマホで操作できる電子データのチェックリストを用意すれば、デバイスフォンひとつでチェックを完結できます。またクラウド対応のアプリを活用することで、関係者へのチェック結果報告への対応も可能です。

さらに一度利用したチェックリストは他の現場でも流用できます。過去に利用したチェックデータをコピペし、必要な項目へと書き変えて利用できるため、作業効率化を図りながら安全パトロールを実施できるようになるでしょう。

安全パトロールの効率的なチェックに役立つアプリ10選

安全パトロールを効率的に実施したいなら、チェックリストをデータとして管理できるほか、クラウドを通じてすばやく関係者に情報共有できるアプリを活用するのがおすすめです。

以下より、合計10種類の安全パトロールに活用できるアプリを紹介します。

施工管理型のおすすめアプリ5選

工事現場など、施工管理と合わせて安全パトロールに活用できるアプリは次の5つです。

おすすめアプリ 対応業務 無料プランの有無
ミライ工事管理 ・点検表作成・報告書作成・工事管理・台帳作成・トーク・工事写真管理など あり
KANNA ・写真・資料・チャットなど あり
現場ポケット ・報告書・日報・トークなど なし
eYACHO ・書類、報告書作成・野帳機能など なし
ダンドリワーク ・写真・タスク管理・検査管理・台帳作成・コミュニケーション・工事写真管理 なし

複数の機能がまとまったプラットフォームを導入すれば、安全パトロールはもちろん、施工全体の管理を効率化できます。ただし、製品ごとに機能範囲が異なります。また価格にも差が出るため、一度無料プランやデモ版を導入し、比較してから選ぶようにしましょう。

タスク管理型のおすすめアプリ5選

複雑な機能は必要なく、安全パトロール単体で利用したいなら、以下に整理したアプリを活用するのがおすすめです。
安全管理のためのアプリではありませんが、タスクリストをカスタムすることで、安全パトロールに利用することが可能です。

おすすめアプリ 使い方 無料プランの有無
エクセル(スマホ版) オリジナルのチェックリストを作成してファイル管理する あり
Todoist チェックリストの代わりにToDoリストをまとめる あり
Google Tasks タスク内容をチェックリスト形式で管理する あり
Microsoft To Do 同上 あり
Notion タスク管理をシンプルにするためのチェックリスト機能あり あり

上記に挙げたタスク管理型アプリは、基本的に無料プランから利用できます。ただし、シンプルな機能しか使えないため、企業によっては現場に適用できないこともあるでしょう。

また、施工現場向けではないものが多いことから、事前に業務適用できるのかをチェックすることが欠かせません。

安全パトロールの電子管理はアプリとエクセルどちらがおすすめ?

なかには安全パトロールをエクセルベースで実施しようと考えている人もいるのではないでしょうか。確かに、シンプルな表計算アプリであるエクセルでも安全パトロールは可能です。ただし、次のポイントに気を付けなければなりません。

  • 誤って挿入した設定を書き換えてしまうかもしれない
  • 片手使いが難しい

エクセルは自由に表を編集できるアプリですので、操作者が誤って関係ない部分を削除してしまったり、書き換えてしまったりするケースがあります。一応編集できないように調整することも可能ですが、設定に時間がかかることに注意してください。

またエクセルで作成したチェックリストのフォントサイズによっては、文字が見づらくなるため、ズームイン・ズームアウトといった操作が何度も発生します。操作に手間がかかってしまうことから、なるべく最初から管理用のアプリを導入し、現場パトロール時の入力や編集をノンストレスで実施できる環境を整備しておくのがおすすめです。

安全パトロールの効率化は「ミライ工事管理」がおすすめ

ミライ工事管理 安全パトロール おすすめアプリ

安全パトロールのチェックリストの準備や現場チェック時の負担をなくしたいなら、エクセルベースでチェックリストをまとめられ、不要な部分に触れなくしたうえでアプリに追加できる施工管理全般で役立つミライ工事管理を導入してみるのはいかがでしょうか。

ミライ工事管理は、点検表機能を利用した安全パトロールのチェックリスト作成・操作以外にも、プロジェクトごとの点検業務、スケジュール管理など、さまざまな機能を兼ね備えているアプリケーションです。

プロジェクトごとにチェックリストを管理できるほか、離れた場所にいる関係者にすばやくチェックリストのデータを共有できます。

またフリープランから利用できるほか、有料プランは補助金申請の対象となります。費用を押さえながら導入をスタートできるため、まずは無料版を導入して使いやすさや業務との相性をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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