導入事例施工管理アプリ点検表点検表アプリ 年間1000件超の現場を支える。造園管理の現場を支えたデジタル活用の成果とは - 株式会社中新造園 2025年10月7日 #50名以下#造園工事 この記事をシェアする 首都圏を中心に、造園工事・管理業務を広く手がける株式会社中新造園。施工管理では、年間1000件を超える現場への対応が求められ、報告書や写真データの整理には多大な労力を要していたそうです。特に写真の整理に関してはUSB、メール、郵送、さらにはFAXなど受け取りの手段がバラバラで、担当者が全てを整理・修正するなど大きな課題を抱えていました。そんな中、状況を一気に変えることになったのが施工管理アプリ「ミライ工事」。導入後は協力会社との連携がスムーズになり、作業報告の標準化とスピード化が進んだことで、業務効率化に大きく貢献したとのこと。今回はミライ工事導入のきっかけから、効果や具体的に活用方法について伺いました。 工事と管理を両軸で展開。公共・民間問わず幅広く対応 ―御社の事業について教えてください 弊社は造園事業を展開しており、「工事」と「管理」という二つの領域に分かれています。工事はマンションや施設の植栽を新たに設計・施工する、いわゆる“つくる仕事”。一方の管理は、既存の植栽を維持していくもので、剪定・伐採や薬剤散布といった“育てる仕事”です。売上比率は工事が約6割、管理が約4割。両輪をバランスよく進めており、特に継続案件の多い管理部門は、事業を下支えする安定基盤となっています。 ―同業他社と比較した際、御社の強みはどこにあるとお考えですか? 弊社の最大の強みは、特定の分野に業務を絞らず、幅広い仕事に対応できる体制にあります。造園業界には草刈り専門やマンション管理専門など、特定分野に特化した企業も少なくありません。しかし当社は、公共・民間を問わずさまざまな案件を受注しており、マンションの植栽工事や公園の樹木管理、民間施設の緑地整備など、多様な業務に柔軟に対応しています。また、弊社は職人だけに頼らず、現場代理人や営業といった“調整・管理に強い人材”を多く配置している点も特徴です。実際の施工は多数の協力会社に支えていただいており、それぞれの「草刈りに強い」「剪定が得意」といった専門性を活かすことで、最適な体制で現場を組み立てています。こうした協力会社との信頼関係が確立できているからこそ、対応できる案件の幅が広がり、結果として安定した受注につながっているのだと考えています。 「スマホで完結」する点検作業。作業の質とスピードが格段に向上 ※必要部分を隠しています ―点検表の機能についてはいかがでしょうか 点検表についてもかなり利用させていただいております。従来は作業人数や鍵の返却状況といった内容を、写真とは別に紙やExcelなどで記入しファックスやメールで送ってもらっていました。こちらも写真と同様、提出方法やフォーマットがバラバラで統一されておらず、整理し直す必要がありました。そのため工程が煩雑で工数もかかり、ミスや記入漏れも起きやすいという課題を抱えていました。現在はミライ工事の点検表機能を利用しているため、スマホで全てが完結しています。チェック項目もタップするだけですので、記入漏れや転記ミスもなく非常に効率的に運用ができております。 ―点検表機能のどの点が効率化につながっていると感じますか? 提出方法がデジタルに統一された点です。紙の紛失やExcelの再入力といった問題がなくなりました。現場にてスマホで直接入力するので、データがそのまま残り、転記など打ち直しの必要がありません。実際、点検表機能を使うようになってから、報告業務にかかる時間は半分以下に短縮できています。さらに、当社の場合管理会社に作業完了後3日以内に速報として報告書を提出する決まりがあり、これまでは現場へデータ提出の催促をしていたのですが、現在は皆さん写真と点検表を同時に提出されるため催促の業務が激減したので大変助かっています。 “現場で完結する仕組み”をさらに磨き、組織全体へ広げていきたい ―ミライ工事を今後どのように活用していきたいとお考えですか? ミライ工事は管理部門ではすでに日常業務の基盤になっていますが、今後は工事部門でも利用でも運用できるのではないかと感じています。特に点検表に関しては質問形式が豊富で簡単な計算も自動で反映できるため、非常に汎用性が高いと感じます。たとえば、危険予知(KY)で用いる「重大度×頻度」のような指数も入力だけで算出も可能です。管理部門では写真と点検表をセットで提出する運用が定着し、報告作成時間は体感で半分以上短縮できましたので、この成果を工事側の安全管理表や体調管理表にも展開して行けたらと思います。現在のミライ工事の機能に間しては非常に満足しているので、まずは今ある機能を最大限に活かしながら、社内全体での活用範囲を広げていき、現在の活用をアップデートさせていければと思います。 ありがとうございました! この記事をシェアする ミライ工事管理の詳細はこちら
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