建築建設 建築と建設の違いを詳しく解説!建築・建設におすすめの業務効率化アプリをご紹介します。 2025年5月22日 この記事をシェアする 「建築」と「建設」の違いがよくわからない…と感じていませんか? 実はこの2つ、似ているようで意味や業務内容に明確な違いがあります。 この記事では、建築と建設の違いをわかりやすく整理し、それぞれの仕事内容・将来性・おすすめの業務効率化ツールまで詳しく解説します。 建築と建設の違いを簡単に解説 「建築」は建物をつくること、「建設」は建物を含む社会インフラ全体をつくることを指します。 つまり、建築は建設の一部であり、建設の方がより広い意味を持つ上位概念です。 「建築」とは住宅・ビルなどの設計施工に関わる分野 建築とは、以下のような建物に特化した設計・施工・維持管理を行う分野です。 住宅 マンション ビル 学校 建築士や設計士が中心となり、構造計算・図面作成・施工管理・耐震設計などを通じて、安全で快適な建物をつくります。 また、建築基準法や建設業法に基づいた設計・施工が求められます。 「建設」とは建築を含むインフラ全般の広い概念 建設は、建築を含むインフラ全体の整備を指します。対象は以下の通りです。 道路 橋 トンネル ダム 上下水道 国土交通省の「建設業法等における定義」でも、建設は土木・建築の両方を含むとされています。 出典:国土交通省「建設業法等における定義」 「建設」「建築」「土木」の位置関係 それぞれの関係性は以下のように整理できます。 建設 = 建築 + 土木(インフラ) 建築 = 建物に関する設計・施工(例:ビル・住宅) 土木 = インフラに関する工事(例:道路・ダム・橋) つまり、建設は建築と土木を包括する上位の概念です。 建築と建設の仕事の流れ 建築と建設では、プロジェクトの進め方にも違いがあります。 建築プロジェクトの流れ 建築主(施主)の要望ヒアリング 建築士による基本設計・実施設計 確認申請・許可取得(建築基準法) 建設会社による施工・現場管理 竣工・引き渡し 個人や企業からの依頼が多く、設計段階から法規制や快適性を考慮して進めるのが特徴です。 建設プロジェクトの流れ 建設プロジェクトは、国や自治体などの公共事業が中心です。流れは以下の通りです。 発注者(官公庁など)による入札・契約 測量・調査・地盤改良 土木工事(造成・基礎・道路工事など) 建築工事(建物建設) 各工種の連携と検査・竣工 公共性が高く、入札制度や分離発注など厳格なルールのもとで進行します。 将来性・年収・働き方の違い 建設という大枠に携わるか、建築という専門分野に従事するかによって、将来性・年収・働き方に違いがあります。 年収比較 厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和5年)によると、建設業と建築業で年収に大きな差はないものの、職種によってばらつきがあります。 職種 平均年収(目安) 建築士 約590万円 土木施工管理技士 約620万円 現場作業員(一般作業員) 約400万円 参考までに、国税庁の統計によると、日本全体の平均給与は約461万円。専門スキルを身につければ高収入を目指しやすいことがわかります。 女性の活躍や若手の働き方の違い 近年、建設・建築分野では女性や若手の活躍が増加しています。 たとえば、国土交通省が推進する建設キャリアアップシステム(CCUS)や働き方改革により、柔軟な働き方が可能な環境が整いつつあります。 出典:女性の就業継続のためのCCUS 産休・育休・介護休暇の取得がしやすくなり、CADやBIMの普及により在宅勤務やフレックス勤務も可能に。今後はさらに効率的な働き方が期待されています。 建築・建設業務を効率化するデジタルツールとは 建築・建設業務では、図面作成・進捗管理・施工管理・勤怠管理など多岐にわたる業務があります。 これらを効率化するには、クラウド型のデジタルツールの導入が効果的です。 施工スケジュール・工程表の共有 現場写真の記録と報告 図面の閲覧・注釈・承認フロー 作業員の出退勤・健康管理 国土交通省や厚生労働省も建設DXを推進しており、IT導入補助金などを活用すれば、費用を抑えて導入可能です。 建築・建設におすすめの業務効率化アプリ3選 以下は、建築・建設業界で広く使われているおすすめの業務効率化アプリです。 アプリ名 主な機能 対象分野 ミライ工事管理 帳票作成、その他多機能 建築・建設・サブコンなど ANDPAD 施工管理全般・多機能 建築・建設・住宅など SPIDERPLUS 図面・帳票作成など 建築・建設・サブコンなど それぞれ機能や費用感が異なるため、現場のITリテラシーや管理体制に合ったツールを選ぶことが大切です。 建築・建設に対応できる「ミライ工事管理」とは? スモールスタートで導入しやすいツールを探しているなら、建築・建設の両方に対応できる「ミライ工事管理」がおすすめです。 施工管理・書類・報告書作成をまとめて効率化 「ミライ工事管理」はクラウド型アプリで、職人の手配や工事の工程、進捗管理、業者との連絡など、コミュニケーションや管理に関わる作業をアプリ内で完結できます。 出面・報告機能で工程ごとに人員を配置 工事種別ごとに担当者を設定・調整してプロジェクトを作成、管理 協力業者や関係者を招待して、リアルタイムに進捗共有 関係者全員がプロジェクトの進行状況をチェックできるため、属人化や連絡漏れを防止できるのが魅力です。協力業者とも連携を図れることから、現場の種類を問わず、ミライ工事管理で管理を完結できます。 建築と建設の違いを理解し、建設DXをデジタルで実現 アナログ管理が中心だった建築業界、および建設業界では今、デジタル化による業務効率化の波が急速に進んでいます。 そのなかでスモールスタートできるアプリをお探しなら、無料から利用できる「ミライ工事管理」を導入してみるのはいかがでしょうか。 iOSユーザーはこちら Androidユーザーはこちら この記事をシェアする ミライ工事管理の資料をダウンロード
工種とは?建設業の基本から分類・管理方法・種別の違いまでを徹底解説 建設業で頻出する「工種」という用語の意味や工事業務での位置づけにお悩みではないでしょうか。 この記事では、工種の概要や設定されている階層の情報をわかりやすく解説します。また、工種管理を実施するメリットや必要性も紹介してい […] 詳しく見る
安全パトロールとは?チェックリスト・やり方・おすすめアプリを紹介 現場ごとに安全パトロールの項目が変化するため、チェック漏れができてしまわないか心配だと感じている方、また手書きのチェックリストを使っているから集計や管理をしづらいといった悩みを抱えている建設関係者も多いのではないでしょう […] 詳しく見る
【無料あり】点検表のおすすめアプリ8選!点検表の電子化で現場を効率化!設備・日常点検に最適な現場点検アプリを厳選紹介 建設工事で用いられている点検表を、紙媒体からアプリへ移行しようと考えていないでしょうか。しかし、アプリの種類が多く、どれを選んでいいかわからないとお悩みの人もいるはずです。 そこでこの記事では、現場の点検業務を効率化でき […] 詳しく見る
【無料DLあり】消防設備点検報告書(エクセル様式)の作成方法・注意点を徹底解説 「消防設備点検報告書をエクセルで作成しなければならないけれど、どこから手を付けたらいいのかわからない…」とお悩みのビル管理者・防火管理責任者の方も多いのではないでしょうか。 この記事では、点検報告書の記入ルールや書き方の […] 詳しく見る
工事原価とは?仕訳・計算方法・原価管理の基本を徹底解説 建設業では、売上は受注時点で確定することがほとんどです。そのため、利益を確保する工事原価の管理が不可欠です。しかし、建設業の会計構造は複雑で、理解しづらいと感じる方も多いでしょう。 そこでこの記事では、工事原価の定義・内 […] 詳しく見る
【建設業向け】熱中症チェックシートの作り方|2025年義務化対応と現場活用ガイド 35℃を超えることが当たり前になった夏の建設現場では、わずかな油断が命取りになる危険もあります。 この問題の対策として、厚生労働省では2025年6月1日から「熱中症対策の強化」についてのルールが施行されました。 そこでこ […] 詳しく見る
墨出しとは?意味・種類・やり方・使う道具まで初心者向けにわかりやすく解説 墨出しは建物の正確な位置・寸法を示すための工事の基礎となる重要な作業です。もし墨出しが誤っていれば、その後の工事全体にズレが生じ、品質や安全性に大きな影響を及ぼします。 そこでこの記事では、墨出しの意味や目的、種類、実際 […] 詳しく見る
公共工事入札とは?仕組み・種類・実施する流れをわかりやすく解説 工事業務を受注する方法として、国や自治体等から「公共工事」を請けたいと考えている人も多いでしょう。しかし、どのような方法で受注できるのかわからないとお悩みではないでしょうか。 そこでこの記事では、公共工事の入札方法や仕組 […] 詳しく見る
建設現場向け作業日報アプリのおすすめ9選|無料かつスマホ対応ツールを紹介 建設工事において、日報管理が複雑化しているとお悩みではないでしょうか。特に紙やExcelで日報管理をしている会社の場合は、管理に大きな負担がかかります。 そこでこの記事では、日報管理を効率化できる日報アプリについて紹介し […] 詳しく見る
建設業 「リスクアセスメント」とは?建設業における重要性と効率化の方法を解説! 建設現場では、墜落・重機事故・転倒など、命に関わるリスクが常に隣り合わせの状態です。そしてリスクを未然に防ぐために国が導入を義務付けているのが「リスクアセスメント」という考えになります。 この記事では、建設業におけるリス […] 詳しく見る