バタ角施工管理アプリ現場管理 バタ角とは?サイズ・用途・価格・他の木材との違いをわかりやすく解説|現場の基本知識 2025年11月26日 この記事をシェアする バタ角は「仮設や型枠など、現場で最も汎用性の高い角材」です。型枠や支保工などでよく使われる木材ですが、角材や2×4材との違いがあいまいなまま使っている方も少なくありません。 そこでこの記事では、バタ角の概要や他の木材との違い、さらには用途やコストについてわかりやすく解説します。また、バタ角などの資材管理を効率化する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 バタ角(ばたかく)とは? 建設現場や型枠工事で日常的に使われる「バタ角」は、90〜100mm角ほどの角材を指します。杉や松などの針葉樹を原料とし、軽くて加工しやすいことから、仮設・支保工・養生など多用途に使われる基本木材です。 以下にバタ角が現場で多用されている理由を整理しました。 木の柔軟性が高く、切断・釘打ち・組立が簡単である 杉・松など国産材が多く、安定供給・価格変動が小さい 型枠や足場などで再利用できるためコスパが良い たとえば鉄筋コンクリート工事では、ベニヤ板固定用の枠組み(型枠)として、またコンクリート打設時の一時的な支え(支保工)として利用されるケースが多いです。強度・コスト・扱いやすさのバランスから、多くの工事現場で利用されています。 他の木材(角材・りんぎ・2×4材・間柱)との違い バタ角は、次のような類似の形状の木材と混同されたまま使われがちです。 木材名 主な用途 特徴 寸法の目安 バタ角 型枠・仮設・支保工 安価・再利用可・現場汎用性が高い 90角〜100角 角材 構造材(柱・梁) 建築の主要構造に使用・強度が高い 多様(45角〜120角) りんぎ (輪木) 支保工・足場 丸太状・高強度・重い 直径90〜120mm 2×4材 住宅構造材 規格寸法統一・乾燥安定・DIYにも人気 約38×89mm 間柱 壁下地・間仕切り 室内造作向き・軽量 約30×105mm 特に似ているのが、バタ角とりんぎであり、非構造用途で用いるのが特徴です。そのなかでもバタ角は、価格が安く軽量であり、仮設や補助としての役割があります。強度よりコスパ・取り回しの良さが重視されるため、価格・流通量・用途で選び分けることが重要です。 バタ角のサイズ規格と種類 建設現場で使用されるバタ角には、明確な寸法規格と木材の種類(樹種・等級)があります。 特に型枠・仮設・支保工などの作業では、サイズの違いが耐荷重や安定性に直結するため、正しい寸法理解が欠かせません。 一般的な寸法(90角・100角など) バタ角の標準サイズは、90mm角(=9cm角)または100mm角(=10cm角)が主流です。木材の流通上、この2サイズが最も多く、型枠・支保工の規格にも適しています。 実際、自治体などがまとめている「労務・資材局統一単価(建設系)」などでも、90角のバタ角が標準の単価として挙げられています。 (出典:沖縄総合事務所 開発建設部「令和7年度 労務・資材局統一単価(建設系) 」) 同様に、製材所などでも90角での提供が主流であり、標準寸法として扱われています。 (参考1:株式会社 高橋製材所「バタ角 杉桧」) (参考2:有限会社 横田材木店「バタ角 杉 国産」) なお、90角は軽量で扱いやすく、型枠の桟木や仮設養生材に多用されています。一方で100角も流通しており、強度が高く、支保工や足場下地など「荷重がかかる場面」に使用されているのが主な違いです。 市販流通材は長さ2m・3m・4mが主で、現場加工もしやすい長さで提供されています。 木材の等級と強度(JAS規格の概要) JAS(日本農林規格)では、バタ角は一般製材(押角・耳付材・まくら木等含む)に該当します。 したがって、JAS規格による強度等級(E・F等級)などの数値評価の対象外であり、その代わりとして、寸法・含水率・節・割れなどの品質基準で判断されます。 参考として以下に、バタ角の参考情報を整理しました。 項目 内容 JAS区分上の位置づけ 一般製材(下地用製材・押角に近い) 用途 型枠・支保工・仮設・養生など非構造用途 強度評価 規格上の曲げ・圧縮試験対象外(構造材ではない) 品質基準 寸法・含水率・節・割れ等で判断 注意点 長期使用では反り・割れ・強度劣化が起きるため、乾燥・保管管理が重要 参考:農林水産省「製材の日本農林規格(平成19年8月29日告示 第1083号)」 現場では「強度試験値」よりも、「乾燥状態や反り・割れの有無」を目で確認し、用途に応じて選別・管理することが重要です。 バタ角の主な用途一覧(型枠・支保工・仮設・養生など) バタ角は、建築・土木・内装など幅広い現場で「補助材・仮設材」として使用される万能木材です。特に型枠・支保工・養生・仮設など、施工の安全性や精度を支える脇役として欠かせません。 用途 使用例 型枠工事 ベニヤ型枠の補強枠・桟木・つなぎ材 支保工 コンクリート打設時の型枠支持材・支柱受け 仮設構造 足場下地・通路補強・段差スロープ 養生材 床・壁・設備保護の当て木 内装・リフォーム 下地・墨出し補助・位置出し材 バタ角は加工性が高く、手ノコや丸ノコで簡単にカットできるため、現場で必要な寸法・形状に即応できるのが強みです。再利用もしやすく、コスト効率に優れることから、仮設作業や支保工構造の「定番素材」として全国で使われています。 バタ角を選ぶ際のポイントとコスト感 バタ角は、同じ90角や100角でも、材質・乾燥方法・等級・仕入れ単価によって性能や価格が大きく変わります。 種類 樹種 乾燥区分 サイズ(mm) 目安単価(1本) 備考 バタ角90角×2m(杉) 杉 未乾燥(AD材) 90×90×2000 約600〜800円 仮設・養生向き バタ角90角×3m(杉) 杉 乾燥材(KD材) 90×90×3000 約1,000〜1,200円 型枠補強・再利用可 バタ角100角×3m(松) 松 乾燥材(KD材) 100×100×3000 約1,400〜1,700円 支保工・高荷重用 バタ角100角×4m(松) 松 未乾燥(AD材) 100×100×4000 約1,300〜1,600円 足場下地など大型用途 ※価格は製材所や材木店、ホームセンター等の販売価格を参考 まずバタ角は、「用途・強度・再利用回数」で選ぶことが重要です。見た目や価格だけで判断せず、材木に記載されている含水率や乾燥状態、材の反り・割れをチェックすることで、結果的にコスパを高められます。 たとえば安い未乾燥材は1現場で終わる一方、乾燥材なら複数回使えてコスパで上回るケースもあります。現場によって「安さ」の基準を変えるのが大事です。 バタ角を使う際の注意点 バタ角は、現場で最も汎用性の高い角材である反面、非構造材として用いられることから、構造材と比べて強度関連での注意点があります。 【注意点1】乾燥・反り・割れ バタ角は乾燥状態によって反りや割れが発生しやすく、施工精度に影響します。特に未乾燥材(AD材)は含水率が高いため、コンクリートの湿気や日射で形状が変化することがある点に注意してください。 また購入時に基準を満たしていたとしても、保管方法によっては、反り・割れが発生するケースもあります。使用前には乾燥・反り・割れの有無を確認し、保管中は風通しの良い場所で水平に積み上げましょう。 【注意点2】強度・耐荷重 バタ角はあくまで仮設・補助用の木材であり、構造材ほどの強度はありません。 支保工や型枠で荷重を支える場合は、等級・含水率・樹種を確認し、必要に応じて補強材を併用します。特に100角未満の材では過荷重による変形・座屈に注意が必要です。 実際、厚生労働省が公開している「労働災害事例」では、設置したバタ角の強度不足により、クレーンが転倒するという事例もあります。仮設として利用する際には、強度不足にならないよう注意してください。 (出典:厚生労働省「労働災害事例|5階建て新築工事において、資材の荷揚げ作業準備中に移動式クレーン(つり上げ荷重45t)が転倒」) 【注意点3】保管・搬入 バタ角は、湿気や直射日光を避けた保管が基本です。地面に直接置くと吸湿による劣化やカビ発生の原因になるため、パレットなどで浮かせて保管します。 また搬入時に発生しやすい角の欠け・割れを避けるため、バンド締めや角当てで保護しましょう。再利用前には必ず状態を点検し、損傷材は早めに廃棄します。 現場でバタ角を含む資材管理を効率化する方法 資材の種類や数が多い現場では、バタ角などの木材を「どこで」「どのくらい使ったか」を正確に把握するのが難しくなります。結果として、余剰在庫や発注漏れ、再利用材の紛失などが起きやすく、コストにも影響します。 これを防ぐためには、現場ごとに資材情報を一元管理できる仕組みを導入することが重要です。 ここでは、資材管理を効率化する方法について解説します。 【方法1】テンプレート化された資材管理表を使う バタ角を含む資材は、現場ごとに数量・使用日・返却日を記録することで無駄を防げます。たとえば、Excelやスプレッドシートでテンプレート化すれば、誰でも同じ形式で入力でき、共有も容易です。 特に「在庫残数」「再利用可否」を一目で分かるようにすることで、発注ミスや資材ロスの削減につながります。 【方法2】施工管理アプリでバタ角などの資材管理を効率化 紙やExcel、スプレッドシート等で資材管理をすることも可能ですが、複数名で管理をする場合には「どれが最新版なのか」「誰がいつ入力したのか」といった情報がわからなくなりがちです。 そんな複雑化しやすい資材管理を効率化したいなら、施工管理アプリでクラウド化するのがおすすめです。 資材管理をクラウド化できる Excel形式の管理表をスマホで管理・共有できる その他、施工管理に役立つ機能が豊富に利用できる 施工管理アプリを使えば、資材管理のみならず、工程管理や関係者同士のチャットなどでも利用できます。また、写真台帳の作成など、点検・報告業務にも役立つのが魅力です。 ミライ工事管理では、工事写真管理や点検報告業務を効率化できる! ミライ工事管理はクラウドベースのデータ共有が可能であり、施工現場の資料共有としても役立ちます。さらには現場の工程管理やスケジュール管理、台帳作成なども実施できるため、工事現場をワンストップで管理したいユーザーにおすすめです。 無料からアプリを導入できるため、まずは小規模な工事現場などに活用してみてはいかがでしょうか。 iOSユーザーはこちら>> Androidユーザーはこちら>> ミライ工事について詳しくはこちら>> バタ角は「現場の基本材」として正しく理解しよう バタ角は、型枠・支保工・仮設などあらゆる工程で活用される、いわば「現場の基本材」です。しかし、その性質上、乾燥・反り・割れ・耐荷重・保管といった細かな管理を怠ると、施工精度や安全性に影響を及ぼすおそれがあります。 現場の生産性を高めるためには、資材の品質と数量を一元的に管理する仕組みが不可欠です。資材管理のテンプレート化や、アプリを利用したクラウド化に取り組むことが、管理者の負担を軽減します。 この記事をシェアする ミライ工事管理の資料をダウンロード
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