導入事例点検表現場管理 複数帳票をスマホひとつで全て完結。施工管理アプリが変えた現場の当たり前 - 株式会社十川組 2025年8月27日 #50名以下#土木工事#建築工事 この記事をシェアする これまでにも施工管理ツールの導入を試みたものの、現場での定着には課題が残っていました。現場で本当に求められているのは、複雑で多機能なシステムではなく「必要なときに、必要なことが確実に行える機能」 そう語るのは、株式会社十川組の十川裕貴さん。同社ではミライ工事を導入し、写真撮影や報告書作成、チェックや点検業務といった各工程がスムーズに連携されたと話します。実際にミライ工事を導入したことで現場にどのような変化がもたらされたのか、その実態を伺いました。 地域に根ざして36年。信頼と実績で選ばれる土木・建設の専門集団 「株式会社十川組」 株式会社十川組とは? ―まず御社の事業についてお聞かせください。 弊社は、公共事業の土木工事や造成工事、民間の宅地造成、住宅の基礎工事、外構工事、エクステリア工事、解体といった事業を中心に展開しております。住宅をはじめとした民間工事から河川の工事や道路の舗装・修繕などの公共工事まで幅広く様々な案件に携わらせていただいております。 株式会社十川組の強み ―御社の特徴、あるいは強みといえる部分はどこにありますか? 一番の強みは「会社のビジョンに対して全員が同じ方向を向いて動けている」というところです。従業員それぞれが同じ目標に向かっており、団結力が強くチームとしての一体感があるところが弊社らしさだと思います。 創業から36年、地域に密着して仕事を続けてきたことで、行政や近隣の方々からの信頼もいただきながら、公共事業をはじめとした様々な事業に携わらせていただいております。 撮り忘れゼロを目指す現場の工夫 十川組×ミライ工事 ミライ工事導入のきっかけ ―「ミライ工事」を導入のきっかけを教えてください 元々はミライ工事以外のツールを利用しておりました。元請けの会社が他社のサービスを使っていたこともあり、同じものを導入して使っていたのですが、コスト面や導入の手間を考えると従業員全てが使える状態にするというのが難しいという課題がありました。 そこで、会社全体で利用できるツールとしていろいろ探していた中で「ミライ工事」を見つけたのです。 ミライ工事では、無駄な機能がなくシンプルで使いやすいこと、そして価格がリーズナブルなこと、導入する際の課題やコスト面をクリアしていた点は大きかったと思います。 現場のあらゆる報告書をスマホで運用 ミライ工事写真×ミライ工事管理アプリ ―ミライ工事で主に使用している機能はどのようなものがあるのでしょうか? 主に利用しているのは、写真撮影と提出、あとはチェックシートの作成ですね。現場での確認作業や検査、車両管理に使っています。 今後はアルコールチェックなども導入しようと考えています。写真だけでなく、チェックシートや点検表との組み合わせができる点は管理側からすると大変助かりますね。 撮影ミスをなくし、現場の状況をリアルタイムで把握 ―実際に導入してみて、効果を実感されていますか? 写真に関しては撮り忘れ防止に繋がっていると感じます。黒板機能を使えばどの写真を撮影すれば良いのか設定できるため「この黒板で、この順番で写真を撮ってください」と現場に言えば通じるのは非常に便利ですね。 どの写真を撮影すれば良いのかわかるようになっていますから、撮り忘れのミスもなくなりました。新人や慣れていない人にとっては特に助かる機能ではないでしょうか。 また、撮影した写真がアップロードされることで、リアルタイムで状況を確認できるので、心配な現場があってもすぐチェックできるというのはありがたいです。 チェックシートのモバイル化で数百万円の損失を未然に防ぐ?点検表機能 ―現場でのチェックシートのモバイル運用は、どのように使われていますか? 住宅の基礎工事で寸法チェックをする際、私があらかじめチェックシートに正しい寸法の値を入力しておき、現場の職人さんにはその場で実測値を入力してもらう。そうすると、誤差があればその場ですぐに気づけますよね。「これはおかしいな」と判断できるので、即時に修正対応ができる。こういった形での運用をしています。 以前なら記録を確認してから「戻って直して」という流れだったのが、今はその場で気づいて修正できるため、やり直しがなくなりました。 ―なるほど他社ではあまり聞かない活用法ですね。 おそらく、工事の精度管理にチェックシートを利用している会社は少ないのかもしれません。ただ、弊社の業務では現場で誤差やズレを見逃してしまうと、最悪100万、200万単位の損失になることもあります。 それを考えるとリスク管理としてチェックシートは欠かせません。一枚のチェックシートでそのようなリスクを防げるわけですから、絶対使うべきです。元々は写真管理用にミライ工事を利用することを考えていたこともあり、チェックシートは予想外の機能でしたがとても有用だと感じています。 ―単なる「記録」じゃなく、リスク回避のツールとして利用されているということですね。 そのとおりです。使い方次第で現場の精度も安全性も上がる。だからうちは、もっと活用していこうと考えております。様々な書式に対応しております。 若手もベテランも「使って当たり前」の世界へ ―十川組さんのように組織として団結していると、新しい仕組みの導入もスムーズになりそうですが、ミライ工事の導入はいかがでしたでしょうか。 最初はやはり新しいことですので、導入に対する抵抗は多少ありましたね。ただそれも最初だけで、一度登録してしまえば手間はそこまでかかりませんでした。最初の登録に少し時間はかかりますが、そのくらいですね。 黒板の設定も一度設定すれば、その後はずっと同じフォーマットで使えるため、一度アプリを入れてしまえばという感じです。 ―導入してすぐに全員がスムーズに使えるようになったのでしょうか? もちろん最初は戸惑う人もいました。スマホに慣れていない年配の職人さんもいますし、「写真は撮れるけどアプリにアップするって何?」といった感じで。でも、現場で何度か一緒にやっていくうちに、スマホに慣れていない職人さんにも操作を覚えていただけたので、大きな問題はなかったと思います。 ―導入したことで変化を感じた点などはありますか? まだ導入して間もないということもあり、実感できるほどの大きな変化はみられませんが、小さな変化は感じますね。例えば点検表などは元々紙で運用していたのですが、忘れ物が出たり、人によって書き方にムラがあるなど課題がありました。 しかし、ミライ工事導入後は、スマホで入力するだけということもあり、回収の手間がなくなり、クオリティも統一されたので管理側としては非常に楽になったと感じています。おそらく今後はこういった変化を実感できることが多くなってくると思います。入力された内容は、パソコン上で点検項目ごとに一覧で確認できます。 「人を育て、地元に根ざす」現場発の持続可能な経営を目指して ―最後に、今後の会社としての展望や目指している方向性についてお聞かせいただけますか? これはあくまで私個人の考えにはなりますが…もっと人を雇用して全員で上を目指していける会社にしたい、これが一番かと思います。やはり人が増えればできることが広がりますし、1人1人の負担も減っていきます。 もちろん、ただ人数を増やすだけではなくて、その人たちの生活もしっかりと守っていきたい。それが会社としての責任だと思っています。 ―人を大切にする経営ですね。地域との関係性については、どのようにお考えですか? 弊社はもともと地域密着型の会社なので、そこはブレずにいたいです。これまでもこれからも、しっかりと地域に貢献できるような会社であり続けたい。地元の皆さんに支えられて、ここまで来られたと思っていますし、これからもその信頼を大切にしていきたいですね。 ―本日はありがとうございました この記事をシェアする ミライ工事管理の詳細はこちら
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