導入事例 「紙とメールからの脱却」現場主導で効率化する報告書アプリ導入のリアル - 日本フィールド・エンジニアリング株式会社 2025年5月25日 #101~500名#情報通信機器工事 この記事をシェアする 電気・通信インフラの建設と保守に特化し、半世紀以上にわたり社会の根幹を支えてきた日本フィールド・エンジニアリング株式会社。 安全・品質・効率を徹底追求しながら、確かな技術で現場を支えてきた同社では、「入局管理」や「車両・鍵管理」、「アルコールチェック」などをメールや紙で管理されていました。 煩雑なアナログ業務の負担が大きく、長年、課題となっていたといいます。 そんな中、同社の事業通信部ではモバイルアプリを導入し、現場主導で業務のデジタル化に挑戦。自ら手を動かし、現場に最適な形を試行錯誤しながら構築されたその過程と導入の成果、そしてこれからの展望について、お話を伺いました。 神奈川 5000局以上の基地局保守を担う、地域密着型の専門部隊 — 御社の事業内容について教えてください。 当部では、神奈川県を中心にビル屋上や地上、鉄塔などに設置された携帯基地局を保守・点検しています。 地上局や鉄塔はもちろん、マンション屋上のアンテナなども担当しており、規模としては、神奈川県内で約6500局 ※北関東については、他支社にて対応しています。 具体的には点検、機器交換、除草、アンテナ周辺の環境整備など、基地局に関わる全ての保守業務が中心で定期点検に加え、障害にも対応します。 基地局保守グループマネージャー 藤木様 (アプリ導入を推進) — 作業スピードだけでなく品質面が強み 10年以上県内の基地局を継続的に保守している実績があります。ベテラン作業員も多く、土地勘がある分、同業他社よりも効率的に動けています。一度でも訪れた現場なら、局の構造や注意すべきポイントも頭に入っています。おかげで、突発的なトラブル対応でも迅速に対処できます。 長く勤めているスタッフが多いということは、結果的に現場スキルや経験値が積み上がっているので、現場判断や対応力にも繋がっています。地域に根付いた知見は、単に作業スピードだけでなく、品質面でも大きな差になると感じています。 メール1日300通、紙台帳…アナログ業務の限界 — 報告書アプリ導入前の課題感を教えてください。 これまで、現場から拠点への入局管理は全てメールでした。具体的な例を挙げると、出発→高所経路確認→入局→作業開始→作業終了→退局→帰着、 最低でも1現場で5~6通、多いと10通以上のメールを送ることになります。 加えて、1通あたり複数枚の作業写真を添付するので、1日300通近く事務所にメールが届くこともあり、容量がいっぱいになる日もありました。 1通ずつ写真を確認するだけでもかなりの時間を取られていたような状況で、どうにか改善できないかと課題を抱えていました。 「ミライ工事」はそのようなタイミングで、他社から『効率化できるツールがある』と紹介を受けて知ることとなりました。 担当部長 石川様 (アプリ導入を推進) —そこからミライ工事の導入に動いたと? はい。すでに社内ではDXを求める空気があったのと、ちょうどサーバー容量がひっ迫していたこともあり、すぐに導入検討が始まりました。 まず、弊社で試験的に導入したのは車両管理でした。 これまで紙の日報に記録していた項目をExcelで整理し、アプリ上でマスタを作成しました。現場メンバーで実際に運用しながら、作業項目を何度か吟味し必要な入力項目を現場ごとに最適化しました。その後、車両管理、アルコールチェック、鍵管理を経て、最終的に入局管理などにも適用しました。 車両管理のフロー図 自分たちで作れる・変えられる「現場主導」の運用 —実際に導入していくにあたり、スムーズに導入できましたか? いきなり全てを導入することは難しいので、まずは試験運用から始めました。 例えば車両管理では現場で実際に運用し、入力項目の組み合わせに対してフィードバックを繰り返しました。マスタ作成に関しては、どれを必須項目にするか、項目の種別はチェックリストが良いのか、テキストが良いかなど最初こそ細かな検討は必要でしたが、マスタが確立してしまえば運用スタートまではそれほど大変ではありませんでした。 もちろん今後もルール変更によって更新は発生しますが、利用自体はスムーズに浸透しています。 モバイル化の効果例 —マスタの作成は難しくはなかったでしょうか? 一見難しそうに感じますが、実際慣れればそれほど難しくないと思います。 実際、他の支社に赴いた際にアプリで鍵管理の画面を見たのですが、私たちが作成したものとは異なるものを使っていました。つまり、支社で独自にマスタを作成していたということです。 基地局保守グループ チームリーダー 木村様 (マスタを一から作成) それぞれの場所でチェックする項目は変わってきますから、その現場に合わせた形でうまく運用できているなと感じましたね。 —自分たちでカスタマイズされていたということですね そうですね。他の支社にも簡単な台帳作成などの操作説明をした時は、教えたらすぐに利用していました。 台帳に関してはそれほど難しいことはしていないので、自分たちがやりたい項目やどのようなデータがあれば良いのかさえ分かれば、マスタ作成はそれほど難しくはないです。 基地局保守グループ チームリーダー 加藤様 (マスタをカスタマイズ) 運用上の工夫としては、私たちが使っている台帳を他の支社からも見えるようにしていました。そのおかげでカスタマイズの参考にして、自分たちが使いやすいように作成してくれたのだと思います。 もちろん、セキュリティーの観点もあるので、協力会社や作業員の方には一定のアクセス制限を設けて、社員のみ自由に見られるような設定などは実施しております。 —操作感に関してはいかがでしょうか? シンプルで触りやすいアプリだと感じますね。 最初の導入にあたり車両日報の方と作業の日報の簡単な操作マニュアルを作成して展開し、それを元に説明しましたがそれ以降は特に問題なく現場でも支障なく皆さん利用できていると思います。 操作マニュアルの一例 報告書作成や安全管理、さらに進む現場のDX —今後、ミライ工事をさらに活用したい業務はありますか? 車両管理や入局などからスモールスタートで導入してきましたが、最近、写真報告書も作成するようになりました。今まではエクセルで写真を貼り付けたりして報告書を作成していたのですが、今はミライ工事アプリを利用する機会が増えてきています。 この記事をシェアする ミライ工事管理の詳細はこちら
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