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【無料DLあり】消防設備点検報告書(エクセル様式)の作成方法・注意点を徹底解説

2025年6月27日
消防設備点検報告書 作成方法

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「消防設備点検報告書をエクセルで作成しなければならないけれど、どこから手を付けたらいいのかわからない…」とお悩みのビル管理者・防火管理責任者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、点検報告書の記入ルールや書き方の注意点を解説したのち、点検報告書を効率的に作成するためのおすすめツールを紹介します。

消防設備点検報告書とは?

消防設備点検報告書とは、消防法第17条の3の3・3の4の規定にもとづき、建物に設置された消火設備や警報設備等の点検結果を消防機関に報告するための文書のことです。

主に、建築物に設置された消防設備の機能を定期的に確認することで、火災予防の実効性を高めるために実施します。点検は「消防設備士」などの資格者が行い、結果は消防署へ報告する必要があります。

以下に、報告義務を定める条文と基本事項をまとめました。

消防法17条3の3・4とは?

消防法17条3の3・3の4は、防火対象物の点検・報告義務を定めた条文です。主な義務は次のとおりです。

  • 建築物の用途・規模に応じた、消防設備の定期点検
  • 消防設備点検報告書の報告

参考として以下に、3の3(防火対象物定期点検報告)と3の4(消防用設備等点検報告)の概要を整理しました。

法律条文 概要 対象物 義務者
第17条の3の3 防火管理上の必要がある建物の点検・報告 特定防火対象物 所有者・管理者
第17条の3の4 消防用設備の点検結果報告 一定規模以上の建物 所有者・管理者

参考:e-GOV法令検索「消防法」

たとえば、不特定多数が出入りする飲食店や宿泊施設(特定防火対象物)では、上記のような報告が義務となります。建物管理者にとって法的義務ですので、適切に実行し、火災リスクの低減を目指すことが重要です。

提出先・報告期限・頻度(3年ごとの定期報告等)

提出先は所在地を管轄する消防署です。

続いて、提出の頻度や期限は、建物の用途や規模に応じて決められています。機器点検は半年ごと、総合点検は年1回行い、結果を3年ごとに報告します。(※各市区町村により独自に条例・報告時期を設定している場合があります。)

なお報告書は、点検後30日以内の提出が原則です。適切な期限内に報告を行わない場合、「立入検査」「指導・是正勧告」「罰則(過料)」などの行政指導の対象となる可能性があるので注意しましょう。

(参考:総務省消防庁「点検報告制度に係る罰則規定について」

点検報告書の構成と必要な記載項目

消防設備点検報告書は、消防法が定める規定にもとづいて、点検対象設備の「状態」「異常の有無」「改善状況」などを記載しなければなりません。

以下より、点検報告書の書き方に関する基礎知識を紹介します。

点検結果の記録項目

まず、消防設備点検報告書の点検結果欄には、情報を適切かつ正確に記載しなければなりません。なお様式3号・4号で記述する内容が異なります。以下に2つの書き方の違いを整理しました。

様式第3号(機器点検) 様式第4号(総合点検)
点検の内容 主に「機器が正常に動作するか」 「システム全体として機能しているか」まで含む
対象設備 消火器・警報設備などの個別機器 複数の機器の連動・電源・耐圧・通信状態など
点検方法 目視・動作確認中心 総合試験(実際に連動させて確認)あり
記載項目(例) 点検年月日、異常の有無、設置場所、点検者名 など 上記+連動確認、系統動作確認、連携設備名の記載が必要
様式の目的 個々の機器の基本性能確認 建物全体の防災機能が統合的に働くかの確認

フォーマットは似ていますが、第4号は連動試験や復旧内容の記載が追加で必要です。不備があると行政指導の対象になるので注意しましょう。

不良事項・指摘事項・改善履歴の書き方

「不良事項(損傷などを記載)」「指摘事項(不具合・補足情報などを記載)」「改善履歴(過去からの修繕などの状況を記載)」は、消防署からの是正指導や再点検命令を回避するために必ず記載しなければなりません。

内容は、次のように簡潔かつ具体的、そして事実ベースで記載することが求められます。

項目 正しい記入例 NG例
不良事項の内容 5階階段室の火災感知器1台が感知異常(警報復旧せず) 感知器の異常あり
指摘内容 第4系統の連動確認で警報盤と連携不良 警報に問題あり
改善内容 感知器交換および警報盤リレー修正済(5/20) 修理完了
改善日 2025年5月20日 記載なし

不良項目と改善履歴は、対応済みであることを示す重要な項目です。事実を正確に記載しましょう。

自主点検と定期点検の違い

点検には、任意の自主点検と法定の定期点検があります。

まず前者の自主点検は、異常の早期発見が目的であり、具体的な実施時期が決まっているわけではありませんが、定期的に点検を行うことで、問題や不具合の発生を未然に防ぎやすくなります。

また後者の定期点検は、専門知識にもとづいた安全確認を目的に実施します。こちらは点検が義務付けられているため、適切な時期に実施が必要です。

2つの点検方法を適切に使い分けることで、火災リスクを最小限に抑えられるため、可能な限り自主点検も実施することをおすすめします。

【無料あり】消防設備点検報告書のテンプレート

消防設備点検報告書をエクセルで作成する場合、消防庁が公開している「様式第3号」「様式第4号」のテンプレートに準拠したファイルを使用するのが基本です。

消防庁サイトでは、報告書様式のテンプレートを無料ダウンロードできます。

  • 別記様式第1 消防用設備等(特殊消防用設備等)点検結果報告書
  • 別記様式第2 消防用設備等(特殊消防用設備等)点検結果総括表
  • 別記様式第3 消防用設備等(特殊消防用設備等)点検者一覧表

また、同サイトでは個別の点検設備に利用できる「消防用設備等の点検基準、点検要領及び消防用設備等点検結果報告書に添付する点検票の様式」も配布されています。

  • 消火器具
  • 屋内消火栓設備
  • スプリンクラー設備
  • 水噴霧消火設備 など

(参考:消防庁「消防用設備等の点検基準、点検要領、点検票」

ワードかPDFのデータしか入手できないため、エクセルで利用したい場合には、自身でエクセルに書き移す必要があります。データを移す際に記載ミスや様式のズレがないように気を付けてください。

点検報告書の効率化には専用アプリとのエクセル連携が効率的

消防設備点検報告書について、紙に記録してからエクセルへ転記するという手間がかかっている方も多いはずです。点検報告書を効率化したい場合は、Excel連携ができる現場アプリの利用も有効です。

現場アプリの一例として、ミライ工事管理などがあり、エクセル連携はもちろん次のような現場作業の効率化が可能です。

  • エクセルデータをアプリ上で操作可能
  • アプリを通じて効率よくエクセルベースのデータ入力が可能
  • クラウド上でデータ共有が可能
  • 履歴が残るため、誤削除・書き換えを防止

またミライ工事管理は、無料からインストールでき、自社の目的に合わせて機能の拡張などにも対応できます。

補助金対応であり低価格で運用できる現場アプリですので、設備点検報告書の作成を効率化したい方は、まずはご相談をご利用ください。

消防設備点検報告書の作業効率化をスタートしよう

消防設備点検報告書の作成は、テンプレート・チェックリスト・クラウド管理の3ステップで、誰でも効率的に進められます。そのために最初に欠かせないのが、消防庁からテンプレートを取得してエクセル化する作業です。

またエクセル化が終了したら、現場で直接情報を書き込めるように、エクセル連携に強い現場アプリを導入しましょう。ミライ工事管理は消防設備点検報告書をエクセル連携で使えるほか、スケジュール・タスク管理や、コミュニケーションツールとして使用できます。

作業負担を減らしたい方は、まず無料版で試してみてください。

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